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泣く子も黙る オニンド・チャタルジー!

6月22日 ユザーンのタブラの先生 オニンドチャタルジー氏のコンサートを武蔵野市市民文化会館へ見に行った。

ユザーンのtwitter などで音を何度か聞いていたけどここまで凄い迫力だったとは、、素晴らしかった!
先生はライブ中も終始リラックスムード満点で 片手でタブラを叩き
時に演奏に必要なベビーパウダーを 印籠のように客席にシャキーンとかざしたりしたり
フレーズの解説(多分そうなんだけど、ほとんど何を言っているのかわからなかった・・)をしたりしながら
僕らを和ませつつ音速タブラを爆発させてました。

ムルルルンベベベベブビビビビビ 
カルルルルルクタタタタ クタンケランポ ボルミンボブルルミン 

いつだったか沖縄で上空低いところを飛ぶ戦闘機の音を聞いたことがあって
まるで 空を縦にメリメリメリメリ と破くような轟音だったのに心臓が飛び出しそうになったけど
ユザーンのおかげで見慣れていたタブラから 今日はあの日の空と同じように時空を突然突き破るような
破裂音が連打されていた。。
まさか こんなに強く激しくビビットな音色が発音するとは思ってもいなかったので
初めは 圧倒されていた。 そして徐々に徐々にそのうねりに身を任せていうちに
今自分は目が開いているのか閉じているのかわからなくなってきて
体がぐるんぐるん揺れていた。
言葉を話す手前 物を判断する手前の 脳の髄の真ん中に ミイイイイイイイイイイイイイイインンンン
という 刺激がまっすぐ飛んできて目が裏返りそうだった。。

(タブラが彫金されてるかっちょいい!先生のカスタムモデルかな?)

時間をかけてゆっくりとゆっくりと 熱を帯びてゆく音楽
初めは穏やかに 打音ひとつひとつの先を味わうような演奏だったのが
気がつけば先生の 手先が見えないくらいの高速グルーブの滝壺に飲み込まれていた
ゆっくりゆっくりやってくる恍惚、圧倒的に気持ちよかった。
でも あと三十分くらい続いてたら気絶していたかもだ!!

(トンカチが無造作に転がってる)

(なんてシンプルな宇宙船なんだろう!無敵だ)

たまに、街に出ても
見える世界とガラス一枚隔てているような感覚に陥ってしまうときがあるな
そんな時は決まって 反応が遅かったり 会話がうまくできなくなる。
目を見るのも下手になって 誰かを嫌な気持ちにさせる前に一人にならなきゃと思ったりする。
少し息苦しいから 帰りの車は窓を全開にして帰った
ラジオから スティングの shape of my heart がかかった
イントロのガットギターの音と スティングの声が息苦しい空気を一気に変えてくれた。
音色を聞いた瞬間 この音色は今の心の故郷だって身を預けられた 両手を広げて音を浴びた。
やっと窓が開いた気がした。
今日を終えるにはまだ早い これから何をしようかな と思いながら甲州街道を走った。